『依存症のすべて』廣中直行
最初のエントリーがこの書籍についてなのはちょっとどうかと思うが、すごく面白かったので早く書きたかった。
パートナーがパチンコをやる。
貯金までおろしたりはしないが、毎月手持ちのお小遣いが尽きるまでやる。
本人いわく「引き際を知ってる」らしいが、風呂に入ってるあいだに放置してあった財布を覗いたら、すっからかん。
筆者には言わないストレスとか何かあるのかな…と心配になってた。お金もったいないし。
この本、かなり良心的。「学問的定義より患者や家族に役立つ情報を」という一文通り、知りたいことが明快に、専門用語を交えつつも理解しやすい文章で説明してくれている。
この本で「自己効力感」のことを知った。
ギャンブル、タバコ、アルコール、ドラッグ、そしてセックスやネット、他者に依存しがちな人の多くが欠いている感覚。
パートナーも仕事が長続きせず、転職の多い経験がある。
とくべつ趣味をもたないし読書はまったくしないが、家族が仲が良く、実家ではあまり退屈した記憶がないという。
びっくりするのは専業主婦の母親(筆者の義理の母)が、パートナーにものすごく手を焼くということだ。
実家に住んでるころは、いい歳こいた息子の身の回りの世話をはじめ、送り迎えをし、ちょっとした用を足してやり(コンビニでの支払い、郵便局への用事など)、かつ彼の外泊などには文句を言わず好きにさせる…という感じ。
依存症患者には「エネーブラー」がいるという。酒に依存して働かない旦那にくっついてる妻などがそれにあたるという。
筆者は「エネーブラー」にはなるまい…
依存症のすべて 「やめられない気持ち」はどこから来る? (こころライブラリー)
- 作者: 廣中直行
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (4件) を見る