生きづらさを感じる人のための書評ブログ

勉強のあいまに読む本の備忘録です。

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『1998年の宇多田ヒカル』宇野維正

宇多田ヒカルは好きだ。 でもこの手の新書を読んでアーティストの周辺情報を集めることはしたことがなかった。 ネット上のどこかで、誰かがこの本を絶賛していたから興味をもった。 要点のない、まとまりを欠いた、雑学だけでページが進んでいく本。 冒頭の…

『こころの元気+プラス』2016年6月号

一般販売はしてないメンタルヘルスマガジンである。たぶん日本で唯一の、精神疾患患者やその家族知人向けの雑誌だと思います。 筆者は、とあるNPO法人で講読してるのを見つけて、初めて知った。 2016年6月号の特集は、「親なき後に備える」。 なんと実際的…

『ワーキングストレスに向き合う力』坂上隆之

タイトルのインパクトのわりに、一週間もすると内容を忘れてしまう本である。 著者自身の before➡after がわりと強調されていて、自嘲まじりの軽い自慢があったかな、とだけ印象深い。 備忘録のため、ストレスに関わる食べ物の話を引用する。 ストレスを軽減…

『いちばんやさしい 憲法入門』有斐閣アルマ

「ポルノの権利ー表現の自由(1)」 四人の執筆者が分担していて、まだ全章読了していないが、各章3~5ページの本文で書かれていて大変とっつきやすい。 なかでも文体が突然イヤミたっぷりになる次のところに笑った。 憲法学者はポルノがお好き? 「いちばんむ…

『「怒り」自分にめざめるレッスン』手塚郁恵・福田京子・川口恵美子

「マインドフルネス」 心理学の流行りのひとつだと思うが、「身体感覚」を大切にするという趣旨。 ワークショップという実践をベースに書かれているからなのか、どこか宗教臭いというか、ロジカルではなく、要点が分かりづらかった。 ただそのなかでも、1つ…

『こんなにおもしろい 行政書士の仕事』佐野秀雄・佐野誠

この本の第2版は、亡くなったばかりという佐野秀雄氏との連名であった。 版を重ねるごとに、進捗をそのまま伝えるかのように、書きかえているようだ。 体育会もびっくりの100社は説明会やらエントリーを就職活動した筆者であるが、結局大学院を追われるまで…